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子宮がん

子宮がんは、入り口部分に発生する子宮頸がんと、奥にできる子宮体がんとに分けられ、腫瘍ができる原因が異なります。子宮頸がんはほぼ100%がヒトパピローマウイルスへの感染が原因と言われ、子宮体がんは女性ホルモンの分泌バランスの乱れが大きな原因とされています。

子宮頸がんは若い女性でも発生する可能性がありますが、子宮体がんは閉経後の中年女性に多い病気です。

どんな人が子宮がんになりやすい?

子宮がんには「子宮体がん」と「子宮頸がん」の2つの種類があります。

種類ごとに発症する原因と治療法は異なるため、それぞれの特徴について知っておきましょう。

1.子宮頸がん

【概要】

子宮の入り口にある「子宮頸部」に発症するがん。ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染することで発症します。

子宮頸がんになるリスクを高めるのは13~5種類。日本国内では4種類、その中でもがん発症の約70%を占めるウイルスが、16型と18型のウイルスです。

特徴として、発症すると「異形成(いけいせい)」と呼ばれるがんになる前の腫瘍のようなものができます。

軽度異形成・中度異形成の場合、自然治癒することもあり治療はされません。しかし、高度異形成以上になると手術療法が行われます。

ヒトパピローマウイルスは性交渉によって感染し、不特定多数のパートナーと性交渉をすれば発症確率が高まります。

多くの人と性交渉をしたからといって必ず発症するわけではありませんが、不安だという人は念のため検査を受けておくとよいでしょう。

【特徴】

  • ヒトパピローマウイルスは性交渉(粘膜接触)が原因で感染する
  • 性交渉経験のある女性約85%は感染しており珍しくない
  • ヒトパピローマウイルスの種類は100種類以上あるが、子宮頸がんの原因になるのは4種類
  • パートナーが多いと複数のヒトパピローマウイルスに感染するリスクがあり、子宮頸がんになる確率も高くなる
  • 妊娠回数の多い人、多産の人、経口避妊薬を服用している人なども発症リスクが高くなる

【症状】

初期症状:ほぼ無症状。人によっては不正出血が起こる(性交時の出血・おりものの量が増える)・おりものに異臭がする

進行した場合の症状:月経時以外の下腹部への激痛・背中、腰への痛み・血尿・排便排尿障害・腸閉塞・下半身のむくみ

【検査】

子宮頸がん検診(問診・視診・細胞診)・組織診・コルポスコープ診・超音波検査・CT検査・MRI検査

2.子宮体がん

【概要】

子宮の奥にできるがん。「子宮内膜がん」とも呼ばれ、女性ホルモンであるエストロゲンの影響により子宮内膜が刺激されて、がんが現れるとされています。

このエストロゲンは閉経後や閉経が近い女性に優位に働くため、子宮体がんは50~60代の女性に多く現れます。

特徴として、原則的に毎月の月経で子宮内膜が剥がれている女性には起こりませんが、閉経を迎える前後の子宮内膜が剥がれにくい女性に発症するのです。

子宮体がんの種類はⅠ型とⅡ型にわかれます。

Ⅰ型は50~60代女性に多く、がん治療の予後も比較的よいものとなります。一方Ⅱ型は、70~80の高齢の女性に現れ、予後が悪いがんとなります。

まれに排卵障害のある若い世代の女性も発症しますが、多くの場合50~60代以上から発症するため気をつけましょう。

【特徴】

  • 女性ホルモンのエストロゲンの分泌バランスが崩れるのが原因
  • 閉経前後の影響により、エストロゲン・プロゲステロンの分泌バランスが変化する
  • プロゲステロンは子宮内膜を萎縮して、内膜を剥がす作用がある。プロゲステロンの分泌量が下がると子宮体がんの発症リスクが高くなる
  • バランスが崩れると子宮内膜が刺激され粘膜上皮にがんをつくる
  • 閉経後にエストロゲンのバランスが崩れやすいから50~60代の女性は子宮体がんになりやすい
  • 肥満・高血圧・糖尿病出産経験がない、または少ない人も発症するリスクがある

【症状】

初期症状:不正出血が起こる(性交時の出血・おりものの量が増える)・おりものに異臭がする・性交時の痛み・月経不順

進行した場合の症状:月経時以外の下腹部への激痛・排便排尿障害・水腎症・尿毒症

【検査】

子宮体がん検診(問診・細胞診・経膣超音波検査)組織診・内診(直腸診)・子宮鏡検査・CT検査・MRI検査

初期段階での症状の特徴

子宮頸がん、子宮体がんともに、初期の症状はあまりありません。腫瘍ができた部分によっては、早期でも不正出血などに気が付くことがあるので、小さなサインを見逃さないように注意しましょう。

  • 不正出血
  • 性交時や性交後の出血
  • 血尿や血便
  • 下腹部痛
  • おりものの異常

がんの進行レベル「ステージ」とは

がんの進行の度合いは、基本的にステージⅠ~ステージⅣで分類されます。ステージⅠのがんは早期の段階のがんであり、治療の予後もよく5年生存率も高いがんです。

しかし、ステージⅣの末期がんまで進行すると、周辺組織や器官に次々転移してしまうため、治療の予後が非常に悪くなるのです。治療方法はステージごとに異なります。

ステージⅠの場合、内視鏡手術などで腫瘍の切除をするか、経口の抗がん剤の利用によって対処ができます。

しかし、ステージⅣまで進行すると、がんの根治は非常に難しくなります。そのため、がんの進行抑制と負担軽減のための対症療法が行われます。

子宮がんの進行速度とステージ分類

子宮がんの進行度を知るためのステージ分類は、腫瘍がどの程度の深さにまで浸潤しているか、周辺のリンパ節や骨盤内に転移がみられるかどうかで判定します。

<子宮頸がんのステージ0>

腫瘍が最も浅い粘膜内にとどまっている

<子宮頸がんのステージⅠ>

腫瘍が粘膜の下の筋層にまで浸潤しているが、深さが5ミリ以内のもの(ステージⅠa)

腫瘍が筋層にまで浸潤していて、深さが5ミリ以上のもの(ステージⅠb)

<子宮頸がんのステージⅡ>

腫瘍が子宮頚部を超えて広がっているが、膣の3分の1を超えていないもの、または骨盤壁にまで広がっていないもの

<子宮頸がんのステージⅢ>

腫瘍が膣壁の下3分の1に達しているが、骨盤壁まで達していない(ステージⅢa)

腫瘍が骨盤壁にまで達している。または、尿管ががんによって圧迫され、水腎症などの腎機能障害が現れている(ステージⅢb)

<子宮頸がんのステージIV>

腫瘍が膀胱や直腸の粘膜にまで広がっている(ステージⅣa)

腫瘍が小骨盤腔を超えて転移をしている(ステージⅣb)

<子宮体がんのステージ0>

子宮内膜に異常な細胞が増えている状態

<子宮体がんのステージⅠ>

腫瘍が子宮内膜内にとどまっている(ステージⅠa)

腫瘍が子宮筋層にまで浸潤している(ステージⅠb、Ⅰc)

<子宮体がんのステージⅡ>

腫瘍が子宮体部を超えて子宮頚部にまで広がっている

<子宮体がんのステージⅢ>

腫瘍が子宮の外の漿膜(しょうまく)・腹膜・卵巣・卵管に広がっている(ステージⅢa)

膣、または子宮傍組織に広がっている(ステージⅢb)

<子宮体がんのステージIV>

腫瘍が膀胱または腸粘膜にまで浸潤している(ステージⅣa)

腫瘍が腹腔内や鼠径部など、リンパ節を介した遠隔転移がある(ステージⅣb)

子宮がんのステージⅠ・Ⅱでの治療後の生存率

子宮頸がんも子宮体がんについても、初期段階で治療を開始すれば、かなり高い確率で完治できると言われています。以下にそれぞれのがんの治療後の5年生存率を、ステージⅠとⅡについてまとめてみました。

  • 子宮頸がんステージⅠ…治療後の5年生存率は90%
  • 子宮頸がんステージⅡ…治療後の5年生存率は70%
  • 子宮体がんステージⅠ…治療後の5年生存率は91%
  • 子宮体がんステージⅡ…治療後の5年生存率は83%

子宮がんの一般的な治療法

子宮頸がんと子宮体がんが見つかった場合、がんの進行度と妊娠を希望するかといった点を検討して治療法を決定します。

子宮体がんは、外科的に子宮全摘手術を行うのが一般的ですが、ごく初期のステージ0やステージⅠで、妊娠を希望している患者さんであれば、ホルモン療法などで子宮を残す治療法を選択することもあります。

子宮がんは一般的に、放射線が効きやすいがんであるといわれているので、子宮頸がんや子宮体がんのごく初期のステージであれば、外科手術を行わずに放射線治療を行う場合もあります。ほかにも、子宮頸がんにはピンポイントで腫瘍を死滅させるレーザー治療などが適用されることもあります。

【子宮がんの一般的な治療法】

  • 外科的手術 (子宮全摘手術・子宮体がんの場合の第一選択)
  • 放射線治療(子宮頸がん早期の場合の第一選択)
  • レーザー療法(子宮頸がん)
  • ホルモン療法(主に子宮体がん)
  • 抗がん剤による化学療法(子宮頸がん・子宮体がん)

子宮がんの初期治療のリスク

子宮がんのうち、深さが5mm以内で縦方向の広がりが7mmを超えないIa期には、外科的な子宮頸部円錐切除術や子宮全摘出術といった手術が行われます。

子宮頸部円錐切除術

子宮の頸部を円錐状に切る手術。以前はメスによる手術が多かったのですが、現在では電気メスを使った手術が一般的です。

考えられるリスクは、手術中の出血が多くなることや退院後も出血が止まりにくいこと。また、不妊や妊娠時の流早産といったリスクが高まります。

子宮全摘出術

名前通り、子宮を摘出する手術です。他臓器にがんが転移する危険性がある場合に行われます。全摘出術のリスクは、妊娠できなくなること。また、術後の傷跡や癒着、腸閉塞や感染症、痛みや発熱が起こることがあります。

子宮がんの遺伝子治療について

遺伝子治療は通院でできる副作用のないがん治療。正常ながん抑制遺伝子を体内に取り入れ、遺伝子の正常化を促すので、抗がん剤の効果が出やすくなることもあるようです。そのため、抗がん剤や放射線治療があまり効かない体質の方でも効果が期待できます。

子宮頸がんが起こるのは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染が主な原因です。一般的な子宮がんの遺伝子治療でも、HPVに着目し、T細胞を活性化させて免疫力を高めます。

当サイトでも、がん関連の遺伝子127種類を全て検査し、一人ひとりにあったがん治療を行うクリニックを掲載しています。また、がん細胞を消滅させる遺伝子治療の流れや受けられるクリニックを詳しく紹介していますので、ぜひご一読ください。

初期の子宮がんに効果的?副作用のないがん治療>>

末期になると対症療法と緩和ケアをすることも

ステージⅣの末期になると、通常のがん治療で行われる手術療法・化学療法・放射線治療でも完治させることが困難です。

これらの治療法は患者さんへの負担も大きいので、ステージⅣになると「終末医療」と呼ばれる患者さんの苦痛を和らげるための治療へと移行します。

【概要】

  • 末期になるとがん性疼痛という痛みを感じる
  • モルヒネなどの鎮痛剤を使って痛みを和らげる
  • 咳がひどいときは鎮咳薬(ちんがいやく)、呼吸困難があれば酸素療法、腹水が溜まれば腹水を抜く
  • 死に対する不安や恐怖を少しでも抑えるため精神的なケアをする
  • 緩和ケアを専門とするチームがサポートする
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