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肝臓がん

肝臓がん

人間の臓器の中で最も大きな肝臓は、脂肪やアルコールの分解や代謝を担っています。

全身から多くの血液が集まってくるので、全身の様々な場所で発生した腫瘍が転移しやすい臓器でもあります。

肝臓がんの約9割が、ほかの臓器から転移してきた転移性肝臓がんであるといわれています。

肝臓がんの一般的な治療法

肝臓には再生能力があるので、肝機能の著しい低下や腹水などの合併症がない場合は、7割程度まで切除することができるといわれています。ですから、肝臓がんが見つかった場合の第一選択は、手術によって腫瘍を切除する外科治療です。

また、体の表面から長い針などを刺して、マイクロ波やラジオ波などで治療する局所療法も行われています。腫瘍のすべてを取り除くことはできませんが、開腹手術よりは患者への負担が少ない治療法となっています。

さらに、肝臓内の肝動脈の血流を遮断することで、がん細胞への栄養供給を絶って腫瘍を死滅させる肝動脈塞栓術という治療を行う場合もあります。

【肝臓がんの一般的な治療法】

  • 外科的手術
  • ラジオ波やエタノール注入法などの局所療法
  • 肝動脈塞栓術

外科的手術

がんが肝臓の一部分にとどまっている場合にはこの外科的手術が有効的です。

術前には発見できなかったような小さいがんも、手術をすることで発見し切除することができます。

しかし肝硬変などが起きていると肝機能が低下し、手術の負担に耐えられてなくなっていることがあるため、この外科的手術が適用されるのは肝臓がんの患者の約3割程度と言われています。

腫瘍の大きさが3センチ以下、個数が3個以下の場合は手術以外の方法も考えることができます。

ラジオ波やエタノール注入法などの局所療法

ラジオ波やエタノール注入法などの局所療法による手術は、腫瘍が小さい、腫瘍の数が少ない場合に適用されます。初期段階なら切除などのおおがかりな手術をせずとも治療を行うことができます。

肝動脈塞栓術

切除も局所治療もできないという肝臓がんは、全体の4割程度と言われています。この場合は肝動脈塞栓術を行うことになります。足の付け根に局所麻酔をしてカテーテルと肝臓に差し込み、腫瘍を固める薬を送ったり腫瘍に栄養を送る動脈を塞ぎます。

みぞおち、肩、首などに痛みが出ることもありますが、肝細胞がんに栄養を送る動脈が見えなくなったら治療は完了となります。[1]

参考:[1]国立がんセンター東病院:分野別治療方針 肝臓がん

初期段階での症状の特徴

「沈黙の臓器」として知られる肝臓は、症状がなかなか現れず、自覚症状が出たころには病気がかなり進行していることが多い臓器です。それでも、何らかの初期症状を自覚した患者さんもいるので、以下のような症状に注意しましょう。

  • 背中やみぞおち部分の鈍い痛み
  • 腹部のしこり
  • 全身の倦怠感
  • 黄疸
  • 貧血や微熱

肝臓がんの進行速度とステージ分類

肝臓がんはほかのがんとは異なり、腫瘍の数や大きさだけでなく、肝機能の障害度、腹水の有無なども考慮してステージ判定を行います。肝機能の障害度はAからCまでの3段階で評価し、C評価の場合は外科手術に適応できなくなってしまいます。一般的に初期とされるステージⅠやⅡの判定基準をまとめてみました。

<ステージⅠ>

腫瘍の数が1個で直径が2センチ以下、肝臓内の血管への浸潤がない場合

<ステージⅡ>

腫瘍の数が1個、直径2センチ以下、血管への浸潤がない、という3点のうち、2点に該当する場合

肝臓がんのステージⅠ・Ⅱでの治療後の生存率

肝臓がんは治療後に80%もの高い確率で再発するといわれています。ほかの臓器からの転移性肝臓がんも含めると、治療後の5年生存率はかなり厳しいものとなってしまいます。

ステージⅠ…治療後の5年生存率は50%

ステージⅡ…治療後の5年生存率は37%

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