早期だからこそ知って欲しい! 癌初期の治療ガイド
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肝臓がん

人間の臓器の中で最も大きな肝臓は、脂肪やアルコールの分解や代謝を担っています。全身から多くの血液が集まってくるので、全身の様々な場所で発生した腫瘍が転移しやすい臓器でもあります。肝臓がんの約9割が、ほかの臓器から転移してきた転移性肝臓がんであるといわれています。

初期段階での症状の特徴

「沈黙の臓器」として知られる肝臓は、症状がなかなか現れず、自覚症状が出たころには病気がかなり進行していることが多い臓器です。それでも、何らかの初期症状を自覚した患者さんもいるので、以下のような症状に注意しましょう。

  • 背中やみぞおち部分の鈍い痛み
  • 腹部のしこり
  • 全身の倦怠感
  • 黄疸
  • 貧血や微熱

肝臓がんの進行速度とステージ分類

肝臓がんはほかのがんとは異なり、腫瘍の数や大きさだけでなく、肝機能の障害度、腹水の有無なども考慮してステージ判定を行います。肝機能の障害度はAからCまでの3段階で評価し、C評価の場合は外科手術に適応できなくなってしまいます。一般的に初期とされるステージⅠやⅡの判定基準をまとめてみました。

<ステージⅠ>

腫瘍の数が1個で直径が2センチ以下、肝臓内の血管への浸潤がない場合

<ステージⅡ>

腫瘍の数が1個、直径2センチ以下、血管への浸潤がない、という3点のうち、2点に該当する場合

肝臓がんのステージⅠ・Ⅱでの治療後の生存率

肝臓がんは治療後に80%もの高い確率で再発するといわれています。ほかの臓器からの転移性肝臓がんも含めると、治療後の5年生存率はかなり厳しいものとなってしまいます。

ステージⅠ…治療後の5年生存率は50%

ステージⅡ…治療後の5年生存率は37%

肝臓がんの一般的な治療法

肝臓には再生能力があるので、肝機能の著しい低下や腹水などの合併症がない場合は、7割程度まで切除することができるといわれています。ですから、肝臓がんが見つかった場合の第一選択は、手術によって腫瘍を切除する外科治療です。

また、体の表面から長い針などを刺して、マイクロ波やラジオ波などで治療する局所療法も行われています。腫瘍のすべてを取り除くことはできませんが、開腹手術よりは患者への負担が少ない治療法となっています。

さらに、肝臓内の肝動脈の血流を遮断することで、がん細胞への栄養供給を絶って腫瘍を死滅させる肝動脈塞栓術という治療を行う場合もあります。

【肝臓がんの一般的な治療法】

  • 外科的手術
  • ラジオ波やエタノール注入法などの局所療法
  • 肝動脈塞栓術
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