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喫煙によるがんのリスク

喫煙習慣によって肺がんのリスクが高まることは有名です。しかし、実際はその他のがんを発症するリスクも高まるため注意しなければなりません。

ここでは、喫煙によりリスクが高まるがんの種類とリスク、禁煙のメリットを紹介します。

喫煙によって引き起こされるがん

咽頭、喉頭がん

喫煙の影響をダイレクトに受ける部位は、咽頭(いんとう)および喉頭(こうとう)。

国立がん研究センターの調べ(1983年~2003年)では、非喫煙者に比べて喫煙者のこの部位のがん発症リスクが咽頭で男性2.7倍女性2倍喉頭で男性5.5倍という結果が出ています。

口や鼻から吸い込んだ煙が直ぐに届くため、煙に含まれている発がん性物質の影響を受けやすいのです。

肺がん

タバコ・喫煙と聞くと、肺がんを連想しますよね。

肺がんの発症リスクは「喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)」が高くなるほど深刻化します。

実際に、喫煙指数が60以上の場合は肺がんの発症リスクが非喫煙者の6倍になるというデータも出ています。

食道がん

近年罹患者が増えているのが、食道がん。食道は、咽頭・喉頭と同じくタバコの煙が届きやすい部位です。

想像以上に喫煙の影響を受けている可能性があるため、異変を感じたら早めに検査を受ける必要があります。

また、喫煙は「逆流性食道炎」の原因のひとつでもあり、食道に逆流してきた胃酸で食道の粘膜を荒らし、喫煙から受けるダメージをより大きくしてしまいます。

胃がん

非喫煙者に比べて喫煙者の胃がんの発症リスクは、国立がん研究センターの調べでは男性1.5倍女性1.2倍。つまり、喫煙は胃がんの発症にも関係しているのです。

さらに、もうひとつ危惧したいことは、ピロリ菌感染と喫煙習慣が合わさると胃がんの発症率が高くなるということです。

ピロリ菌に感染すると胃壁が薄くなります。そこへ発がん性物質を含む唾液が流れ込むことで、胃はがん化しやすくなるようです。

また、日本人は胃がんが多いと言われています。これは、仕事や日常生活で過度のストレスを溜め込むと免疫力は低下し、ピロリ菌に感染しやすくなるからでしょう。

特に、喫煙でストレスを発散しているという方は、注意が必要です。

肝臓がん

肝臓と聞くと、タバコではなくアルコールを思い浮かべますよね。しかし、タバコでも肝臓がんの発症リスクは上がります。

肝炎ウイルスに感染すると、肝炎→慢性肝炎→肝硬変→肝臓がんへと進行していきます。この進行を止めるために、症状の悪化を加速させる喫煙を控えることが必要です。

すい臓がん

すい臓がんはがん全体の中では罹患者数が少ないものの、発症すると進行が早く、死亡率も高くなっています。

すい臓がんには遺伝や糖尿病も関係していますが、最も大きな原因は、喫煙と飲酒です。

喫煙と飲酒両方の習慣がある人は、ない人に比べて65歳以下で2.2倍65歳以上で4.2倍あると言われています。

また、すい臓は小さい臓器でがんが広がりやすい上、症状も出にくいことから発見が遅れがち。少しでも発症のリスクをおさえるために、禁煙を努力しましょう。

膀胱がん

膀胱は、尿を溜める場所です。そのため、尿中にタバコの有害物質が含まれていると、その影響を強く受けてしまいます。

排泄を我慢しないことも大事ですが、その前に禁煙を心掛けるべきです。

喫煙者の周りの人も肺がんの危険がある

2016年8月30日に国立がん研究センターは、受動喫煙による影響を”ほぼ確実”から”確実”に修正しました。これは「副流煙の受動喫煙で肺がんを発症する」ということです。

自分だけでなく、周りの人にもがんの発症のリスクを撒き散らしていると考えると、とても恐いですよね。

恋人や友人、家族の健康を守るために、喫煙について真剣に考えなければいけません。

タバコを変えてもがん予防には効果がない?

喫煙者がなぜタバコを吸いたくなるかと言うと、身体がニコチンを欲しているからです。

つまり、依存状態に陥っているのです。簡単に止められないからこそ、タバコを止めたい喫煙者は「ニコチンの少ないタバコを選べば安全・安心」と考えます。

しかし、低ニコチン・低タールの軽いタバコでも、やはり中身は普通のタバコ。喫煙習慣がある限り、がんを患うリスクが高いことに変わりありません。

また、普通のタバコと軽いタバコの違いは、タバコ1本に含まれている実際のニコチンやタールの含有量ではありません。

パッケージに記載されている数値は、一定量喫煙した際の煙に含まれているニコチンやタールの量。

つまり、フィルターを通して吸い込む主流煙中の濃度は、フィルターの空気穴の数や空気を通す巻紙で調整されているということです。

軽いタバコだからと言って、無意識に深く吸い込んだりタバコを根元まで吸ったりすると、実際よりも多くのニコチンやタールを吸い込んでしまう可能性があります。

がん予防と対策を考えるのであれば、軽いタバコにするのではなく禁煙する勇気をもつことが必要です。

肺がんリスクを下げるための吸い方

どうしても禁煙できないという方は、「吸い込む」のではなく「煙をふかす」ように喫煙を行うといいでしょう。

米国のタバコのパッケージには「あなたが吸い込むタールとニコチンの量は、タバコの吸い方によって異なります」と書かれています。

実際に、吸い込む方がふかすよりもがんの発症リスクは1.52倍高いと言われています。

禁煙できないという人は、一度、吸い方を変えてみるのもひとつです。

ただし、間違っても、フィルターギリギリまで吸おう」「タバコを味わうために、肺まで深く吸い込もう」とはしないでください。

禁煙のメリット

禁煙で得られるメリットは、多いです。

喫煙をすることでどのように変わっていくのか具体的に見ていきましょう。

健康になる

身体が健康になることで、がんを予防・対策できることは言うまでもありません。

まずは、1ヵ月間禁煙してみてください。少なくとも、咳・痰(たん)・喘息(ぜんそく)などの症状が治まってくるはずです。

また、禁煙を続けることで身体は健康になっていき、COPD・狭心症・心筋梗塞などの発症リスクも下がってきます。2~3年、10年以上と続けるほど、その効果を実感できるでしょう。

お金が貯まる

タバコは、銘柄によって変わりますが1箱およそ500円します。1日1箱吸った場合、1ヵ月を30日とすると15,000円、1年間では180,000円です。

また、ここでがんのリスクを高めることにより、医療費が上乗せされます。お金を払って不健康になり、さらに高額な医療費までかかるため良いことはありません。

ストレス解消のために喫煙している、喫煙を楽しみという人もいますが、禁煙するだけでタバコにかかった費用を貯金できます。

貯金したお金で食事や買い物、旅行などを楽しめば、心身ともにリフレッシュできますし、無理な節約をすることなくお金が貯められるからおすすめです。

タバコ代より安い禁煙治療も費用

「禁煙治療は高いのではないか?」と思われている人もいますが、実際はタバコ代よりも安くおさえることができます。

たとえば、6~12週間分のタバコ代の平均費用は24,000円~36,000円。同じ期間、禁煙治療を受けた場合の平均費用は13,000円~20,000円です。

禁煙治療の費用は、処方内容によって異なります。それでもタバコ代に比べておよそ半分の費用負担で治療を受けられます。

「タバコは1百害あって一利なし」と言われます。実際、がんの予防・対策のためには、きっぱりとタバコとの縁を切ることをおすすめします。「いつか喫煙から卒業しよう」と考えている方は、今すぐ禁煙を実践しましょう。

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