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癌罹患率の地域差について

2016年に厚生労働省が公開した全国がん登録とは、日本の各医療機関で受診した患者さんの中で癌と診断された人をデータベースに登録したものです。

主な目的は癌の罹患率と地域ごとの傾向を医療機関側が把握することで、どの地域に医療拠点を優先的に置くべきか、国の癌に関する対策に役立たせるためになります。

個人情報の取り扱いについては、情報収集後の活用時には匿名かするので個人の特定に繋がったり情報漏れを防いでいるのです。

そして全国がん登録開始年である2016年に、癌と診断された人の数は99万5132人と100万人近いことが分かりました。

そこで今回は全国がん登録が示した各都道府県ごとの罹患率と、生活習慣についてご紹介します。

癌が多い都道府県とその理由は?

厚生労働省が2016年に公表した全国がん登録を確認してみると、各都道府県で癌の罹患率に違いがあることが分かります。

一般的に癌の罹患率は、個人の生活習慣など個別の理由で発生するイメージもありますが、今回公表されたデータを参考にすると都道府県によって癌の罹患率の低い所と高い所が出ているのです。

偶然のようにも見えますが、癌の多い都道府県にはある理由が専門機関などによって説明されています。

そこで癌が多い都道府県と、多い理由についてご紹介します。

癌の罹患率が高い都道府県

2016年に公表された全国の癌罹患率データによると、以下の都道府県が罹患率上位になっています。

  1. 長崎県
  2. 秋田県
  3. 香川県
  4. 北海道
  5. 宮崎県

2016年のデータでは、長崎県や秋田県が癌の罹患率が高いというデータが出ており、上記はあくまで部位別ではなく総合的な統計情報です。

なぜ上位5道県で、癌の罹患率が高いのかは様々な議論がなされていますが、1つは各地域の気候・文化と生活習慣が関係していると考えられています。

たとえば秋田県や北海道は、冬の気候は大変厳しく積雪量も1mを超える日も珍しくありません。

そのため昔は、簡単に食料を手に入れることができず、食料の長期保存が必須でもありました。

しかし冷蔵庫など食品の長期保存方法が確立していなかったため、長らく漬物など塩を活用した保存方法が主流となります。

そのため東北地方や寒冷地などでは、食料の保存方法の1つとして塩を多く使用した加工食品を摂取する機会も増え、塩分過多など生活習慣に影響を与える可能性もあるのです。

そして塩分過多と関係のある、部位別「胃がん」の罹患率上位をご紹介します。

胃がんの罹患率上位の都道府県

全国がん登録で示された、癌の部位別「胃がん」の罹患率が高い都道府県は以下になります。

  1. 新潟県
  2. 秋田県
  3. 山形県
  4. 富山県
  5. 鳥取県

上記の都道府県でなぜ胃がんの罹患率が高いのか、という点について確実な理由を明確にすることはできません。

また、日本人は胃がんの発症率が高い傾向でもあるため、上位の都道府県だけで発症しやすいということでもありません。

しかし胃がんの原因の1つは、ストレスやピロリ菌によって胃壁が薄くなった状態で、塩分の多い食べ物を日常的に摂取していると炎症を招くリスクがあります。

つまり前述で解説した傾向とも共通しています。

東北地方は塩分摂取量の多い地域で、以前よりは減少していますがそれでも多い傾向です。また、雪が多く寒い地域では、食品の貯蔵方法として塩を使った方法を取る必要があり伝統的に塩分摂取量の多い地域でもありました。

もちろん現代では、冷蔵庫があるので塩を使った貯蔵方法を行う必要はないものの、塩分を多く使用した食品自体は多くの方に親しまれています。

他にも理由はあるかもしれませんが、生活習慣の1つに塩分過多という点があるのではないかと考えることも可能です。

塩分過多は、胃がんだけでなく高血圧など他の生活習慣病にも繋がるので、日々の塩分摂取量を見直したり定期的な健康診断を受けたりしましょう。

癌が少ない都道府県とその理由は?

続いては全国がん登録で、癌の罹患率が低い都道府県とその理由についてご紹介していきます。

癌は生活習慣によって発症リスクが変わるので、癌の罹患率が低い都道府県の生活習慣も参考にしながら日々の生活を見直すことも大切です。

癌の罹患率が低い都道府県

まずは部位別ではなく、総合的に癌の罹患率が低い都道府県上位を以下にご紹介します。

  1. 沖縄県
  2. 長野県
  3. 群馬県
  4. 愛知県
  5. 大分県

2016年のデータでは、沖縄県が最も癌罹患率が低いという統計データになりました。

なぜ癌の罹患率が低いのかについては、明確な結論は出ていません。また、新しく設けられた統計でもあるため、分析するためには長い時間と関連情報の収集が必要です。

しかし、各メディアや専門家などでは食生活、具体的には伝統的に食べられている料理が関係しているのではないかと考えられています。

 癌の発祥の原因は様々な要素が関係しているだけでなく、癌の発症部位によっても原因と考えられる要素は変わります。

生活習慣を見直すことは、癌の原因とも関係のある塩分過多や炭水化物の過剰摂取、運動不足などを改善できる大きなポイントです。

食生活においては、ビタミンの1日350g以上の摂取、塩分や炭水化物を摂りすぎないなどに気を付けます。

癌の罹患率の高い・低い地域を意識し過ぎず自身の生活習慣を見直す

厚生労働省が公表・スタートした全国がん登録のデータの1つ、各都道府県の癌の罹患率ですが分析してみると大まかな傾向を掴むことができます。

1つは各地域の気候や伝統的な食生活などから、塩分過多や炭水化物の摂りすぎといった傾向が分かるということです。

たとえば伝統料理に塩分を多く使ったものや、漬物文化が特に根付いているといった部分と癌の罹患率に関係性を見出すことができます。

「癌の罹患率が高い地域なのか」、だけで終わらせず癌の罹患率が低い地域の理由などを探ってみたり、生活習慣を調べてみたりすることをおすすめします。

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